2016年4月6日水曜日

息を吐くかのように酷い記事を書くサイト

最初に読んだ時(4/1)にはエイプリールフール記事かと思いました・・・。

「NATROMの日記」より酷い記事がありました。
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20160322
とりあえずどこから突っ込めばいいのか分からないほどひどいので以下主な問題点を指摘していきます。

1.
引用内容
□ここから□
しかしながら一方で、「10年間での1%から0.7%へのリスク減少は治療に値しない」と、
医師が一方的に決めつけてよいのだろうか、とも考える。わずか0.1%でも病気になる確率
が減るのであれば治療して欲しい、という患者さんもいるであろう。
そういう患者さんの希望を無視してもよいのだろうか。
□ここまで□

副作用を全く考えずに検討するからトンデモな結論になる。
最近で言えばスタチンが新規糖尿病を誘発する研究結果がチラホラ出始めている。

(研究結果例)
http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00125-015-3528-5
フィンランド45~73歳男性約9,000人歳(うち約1/4がスタチン服用)の追跡調査。
スタチン服用で糖尿病発症リスクが46%増加
(もちろん性差・人種差・年齢等を検討する必要はある)

0.1%のリスク減少のために46%の糖尿病発症リスク増加を容認するとかありえません。
その他の副作用についても書いても良いがとりあえずぶった斬り完了(笑)

2.コレステロール論争の本質を理解せず、臨床現場に出ず論文だけ見るために起きる誤った解釈

そもそもなぜコレステロール論争が起きたかを理解しないと話になりません

官民の背景
コレステロールに関する最近までのガイドラインは先に決定ありきで作られたもの。
すなわち「肉や卵を食べるとコレステロールが増え、悪玉コレステロールが増えると動脈硬化などの心臓病が増える。増えた悪玉コレステロールは薬で下げて心臓病を治療・予防」という決定が先にあり、それに合わせた研究が行われてきた。
当然億単位の研究費が投入されます。
都合の良い結果のみが公表され都合の悪い結果は公表されません。
論文は常に結論から先に書かれ、都合の良い実験データを削除し、時に微妙なデータは改ざんされて発表されたきたのです。

コレストロール摂取制限の撤廃
そのような中、日本では2015版でコレストロール摂取制限が撤廃されました。
昔から卵を1日数個食べているのにコレストロールが正常値な人を多くの医師が見てきたのにもかかわらず、
やっと2015年にコレストロール摂取と血中のコレストロール値に相関が無いと政府も認めたのです。
正確にはぐうの音も出ないデータが出て政府も認めざるを得なかったのですが。

日本脂質栄養学会とコレストロール論争の次のターゲット
先程も書きましたが
「肉や卵を食べると悪玉コレステロールが増え、悪玉コレステロールが増えると動脈硬化などの心臓病が増える。
増えたコレステロールは薬で下げて心臓病を治療・予防」
という結論先行の偽医学のうち「肉や卵を食べると悪玉コレステロールが増える」が否定されました。
次は「悪玉コレステロールが増えると動脈硬化等の心臓病が増える」を検討することになります。
心臓病は複数種あるのでたくさんのデータが必要ですし人によっては医薬品を処方されているので検証には時間がかかるでしょう。
ただ「悪玉コレステロールが増えると動脈硬化などの心臓病が増える。」は科学の進歩により多くの矛盾点が出てきました。

動脈硬化メカニズムに多くの矛盾
(誤った)動脈硬化のメカニズムは製薬会社をはじめ多くのサイトで閲覧できますがこれらは事前に決定された結論を元に作られた理論です。
そのため科学の発展と共に多くの矛盾点が生まれてきました。
1から全て説明するのは面倒なので他サイトを紹介します。
http://majimaclinic22.webmedipr.jp/kanzenyobou/column2/47.html

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