2016年3月7日月曜日

エビデンスレベルより再現性が大切!

結論:論文をEBMで見るにあたって大切なことはエビデンスレベルではなく「再現性」である。

まず下記の例を考えてください。

論文雑誌に載っていた「Aという治療法でBという疾患を20人中17人改善するという症例報告」を自院で行ったところ、論文の結果が再現できた。

エビデンスレベルが低いですが、この内容には何の問題もありません。

つまり、「再現性があればエビデンスレベルは考慮する必要がない」
逆に実際問題になるのは、「研究結果・論文等の内容が再現できない」という問題が発生するからです。
特に医薬品において治療効果の優劣は別としてエビデンスレベルが高い論文ほど再現性が高い結果になる。

そしてここに大きな落とし穴があります。
例えばランダム化比較試験(RCT)や大規模研究(追跡調査など)ですが、これを行うということは行わざるを得ない状況にあるということです。
つまり、その治療法がRCTなどをしないとプラセボ効果やバイアスに埋もれてしまうほど効果が低いものであるということです。

大規模研究で効果が低い例
今まで心臓病にならないためにコレステロールゼロ、動物性脂肪ゼロがもてはやされていましたが、近年の複数の大規模研究(10万人クラス)で否定されました。
逆に言えば大規模研究しないとわからなかったということです。
大規模研究しているということはその9割が大規模にしないと分からないほど効果が低いということです。(残りの1割は箔付け)

では何故EBMが広まってきたのでしょうか。

それは、臨床試験・論文通り行っても効能・有効率・副作用の程度と割合などが、「特に医薬品で全く再現できないことが当たり前」だったからです。

例1)近年ではのノバルティスファーマ社ディオバンの捏造問題、同社の副作用報告漏れ(26品目、3264件)問題など有名です。

例2)また、何十年も使われてきて再評価の際にプラセボと有意差がなく回収されたり、承認取り消しになった医薬品が実際にある。
(40年以上保険で使われその後回収されたダーゼン。再評価で承認取り消しとなった多くの脳循環代謝薬。いずれも昔から現場では効かないと散々言われていた)

「特に医薬品の論文・臨床試験で再現性がないから」EBMで再現性を確保する流れになったのです。そしてエビデンスレベルは机上で再現性を事前に評価する指標の一つでしかないのです。

ですから、再現性が確保されていればエビデンスレベルによる評価は不要なのです。

例3)グルタチオンという成分を点滴したらパーキンソン病の方が30分で普通に歩けるようになる症例報告(動画)

例4)JAMAの20例の症例報告で広まった心臓マッサージ

2016年2月23日火曜日

1か月で14kg痩せた西洋医学と栄養療法(オーソモレキュラー療法・分子整合医学)

これから紹介するダイエット方法は自分の経験に基づくものである。

カロリー制限は一切していないのに、開始して1週間ぐらいすると1日約0.5kgのペースで痩せてく。

<方法>
1.インスリンの分泌量を極力抑える(脂肪を燃焼させる体質へ)
2.SGLT2阻害薬(私の場合はデベルザ)を毎日飲み、水分を充分補給する

<SGLT2阻害薬の際に注意したほうがよいと思われること>
1.SGLT2阻害薬の副作用に注意、特に尿路感染リスクを避けるためにアレを清潔に(特に女性:尿管が短く男性より感染しやすい)

2.高齢・体調不良の場合は低血糖を避けるため「利尿薬とSGLT2阻害薬」「大量のカフェインとSGLT2阻害薬」「大量の水補給とSGLT2阻害薬」の組み合わせを避ける。

3.SGLT2阻害薬は1日20mgまで。必ず10mg>20mgと増量すること。

<結果>

2014年秋 102kg(身長180cm)が1か月で88kgまで減少
(運動有、インスリン分泌調節有り、デベルザ1日20mg)

2016年2月 93.2kg(2016/2/2)が89kg(2016/2/23)まで減少
(運動無、インスリン分泌調節有り、デベルザ1日20mg)




<インスリン分泌を抑える>

人間の体の仕組みを利用した栄養療法(オーソモレキュラー療法)で、下記の結果が全てです。

緑野菜と肉の食事だけを食べる場合、普段の食事の3倍量食べても太ることは困難で徐々に痩せていく。
原理は・・・。
人間は主にインスリン分泌量に応じてエネルギー貯蓄・貯蓄エネルギー消費モードの2つを使い分けてます。

インスリンが分泌されると血中の糖を細胞に取り込んで脂肪がたまり、逆にインスリンが分泌されない期間が続けば常に脂肪を燃やします。ですので、インスリンの分泌さえ抑えれば、毎日、普段の倍のカロリーをとっても勝手に痩せてきます。

インスリンの分泌は血中のグルコースの濃度が高いほど放出されます。
グルコースは食品の栄養表示の炭水化物・糖質の部分に表示されています。
ですので、炭水化物(糖質)を1回の食事なら30g以下、間食なら15g以下に抑えて、好きなモノ(焼肉・ハンバーグ・ステーキ・唐揚げ)を好きなだけ食べましょう。(揚げ物の衣の小麦粉はOK、カレーやシチューの小麦粉は避ける)

基本的に避けるもの:パスタ・ご飯・そば・うどん・カレー・シチュー
但し、急激な血糖上昇とそれに続くインスリンの分泌量を抑えられほど工夫(よく噛む・ゆっくり食べる、等)して食べられるならば、何を食べても良い

<SGLT2阻害薬>

糖尿病の薬として国内で認可されたものが複数種
通常は尿にグルコース(糖)が出ないが、グルコースが1日40g前後出るようになる。
尿が出ないと糖も出ないので水分補給が大切。
また、健康診断等では尿から糖が検出され、糖尿病の疑いありと診断されることも。

水分補給・飲むタイミングは・・・
1)朝起きて適度に水分補給をする
2)昼ごろに体に水分が充分補給されたと思ったら20mg飲む
3)午後から夜にかけて何度も水分を摂る

でやってます。


あと、カロリーゼロのものは食べないこと。
血糖値が上がりやすい、甘いモノが欲しくなる体質になる。
そもそもこれだけカロリーゼロが広まっているのに体重減少した研究結果を一つも聞いたこと無い。(理論的には痩せるけど、現実は・・・・)

追記
2016年
2/2 93.2kg
2/24 88kg台
2/25 88.2kg

2016年2月10日水曜日

日本に蔓延るエビデンスレベル原理主義者たち。

■エビデンスレベルが低いからインチキなのか?■

よくエビデンスレベルが低い療法だから効かない、RCTしてない療法はインチキ、といった誤ったEBMに従って行動されている方が多く見受けられます。

確かにEBMでは【理論的には】エビデンスレベルが高い研究(大規模・ランダム化・レビュー)ほど信頼できます。

ですが現実は違います。

■エビデンスレベルが重要でない実例■
例1)
デベルザ(糖分を尿に排出させる医薬薬)を一般的な健常者が20mg摂ると、
通常は1g/日以下しか尿に糖分が排出されないのが、大体40~60g/1日ほどまで排出されるようになります。
デベルザを摂取して尿から糖分が50g/日検出された結果をみて「これはプラセボ効果かもしれない」という医師はどこにもいません。

例2)
心臓マッサージが世に広まったのは1960年頃のJAMAに提出された論文が元です。
この論文は20例の症例が記載されたものです。
これを期に麻酔で心停止した患者さんのより多く生還するようになり、現在は手術以外にも広く行われています。
心臓マッサージを「エビデンスレベルが低いから信用できない・効果の無い治療法」という人はどこにもいません。

■症例報告のみの療法のほうがRCTより有用な事が多い■
プラセボ効果・バイアスという言葉が出るということは、その療法の効果はプラセボ効果やバイアスに埋もれてしまうほど小さいということと同義と私は考えています。
そして「効果がはっきりわかる症例報告のみの療法」のほうが「RCTは行われているが、RCTしないとプラセボ効果かどうか分からない療法」より有用と私は思います。

■現実の抗がん剤治療はEBMに則ってない■
1)抗がん剤治療のRCTの対象者は非常に偏ったグループであり、実際のがん患者にそのまま当てはめられない。(肉体的に余裕がある患者のみに行われる)
2)医師同士がEBMを実践するために情報交換する際は図(生存曲線)や表を頻繁に使うが、これを患者に説明する際(例:インフォームドコンセント)にはまず使われない。

■総評■
エビデンスレベルで療法を否定するのは、心臓マッサージをはじめとする現代医学を否定する行為に他ならない。
清く正しいEBMが広まることを望む

2016年2月4日木曜日

一括オプトアウトではなく、広告そのものを表示させなくする方法

■結論(2016.02.14現在)
1)とりあえずSleipnirいれとく。
2)Windows・Macの場合はSleipnir単体もしくは拡張としてAdblock(Winのみ?)を追加で使うと良い
  Windowsの場合はUblockを入れる。(Win7、Sleipnir6.1.10.4000で動作確認済み)
  (下記URLをSleinpnirで開いてインストール)
  https://chrome.google.com/webstore/detail/ublock-origin/cjpalhdlnbpafiamejdnhcphjbkeiagm/related?hl=ja
  (AdblockをSleipnirに導入できない模様)
3)iPhoneの場合はSleipnirかWeblockを単体、もしくは両方同時使用

■Sleipnirについて最低限の説明
IEやChromeのようなブラウザで、広告そのものを表示しなくなる。
(※但しバージョン・OSによっては一部広告がブロックしきれない事がする)
あと、便利なのがリンク長押しでリンク先を新規ウインドウで開いたりできる。
一部設定を変更することでかなり使い勝手がよくなる。(後日掲載予定)

但しSleipnirのアマゾン検索そのものに、Firefox・operaなどと同様にアマゾンアフィが含まれる。
(開発チームそのものは赤字で他事業で採算をとっている模様)

■Ublock
ブラウザの拡張機能(アドオン)。広告をブロック

■Weblock(ツール代金として初回のみ300円位かかる)
iPhoneではバックグラウンドで動き、Wi-Fi接続時に広告サイトからのデータ転送そのものをブロック。要初期設定(専門知識不要)

2016年2月3日水曜日

久しぶりに医療系で酷い記事を見たので記録として残しておく

療法をEBMで判断するとき、ケースレポートのほうがRCTより有用な場合が多い
(同じ著者N氏による的外れな反論を指摘した私の記事がある。指摘内容は「3大標準癌治療大好きで著名な先生のインチキ療法の見分け方を使ったら標準療法が当てはまったでゴザル」2016.03.07追記)


もう、何から突っ込んでいいのか分からないほど誤ったEBMを使用している。

該当URLより引用
「CIN3の80%は、5年以内に、癌へ進行することはなく、CIN3の60%は30年以内に浸潤癌に進行しないということです。この数字で、CIN3を癌の指標として使うことは適当なのでしょうか?」*2という主張の不適切さについて指摘した。<中略>CIN 3がすべて癌に進行するわけではないのは事実である。しかし、CIN 3のうち、20%が5年以内に、40%が30年以内に浸潤癌に進行するのだ*3 
引用ここまで
CIN3のうち20%が浸潤癌になるとして、その20%がある抗原が+とする(仮にA(+)とする)。
残りの残りの80%はA(-)だとする。
CIN2からCIN3に進行するときに、HPVワクチンがCIN3のA(-)形成を抑制するが、CIN3のA(+)形成に何ら抑制する作用が無いとしたら・・・、CIN3は指標として不適当だし、HPVワクチンはがんを抑制する効果が無いことになる。

これは多くの慢性疾患で塩分減量やカロリーオフ食品で必ずしも良い研究結果がでないのと似ている。

例1)カロリーオフの食品を食べると痩せてメタボに良いとかいう人が多いだろうが、実際はカロリーオフの食品を食べると体が太りやすい体質になり結果として太る。

例2)「ダイエットでは糖質の制限さえしっかりすればカロリーたくさん取っても有効」ということがやっと広く認識されてきた。インスリンの分泌が太りやすい体質を作り、インスリンが分泌されなければカロリー制限しなくても脂肪が燃焼するということ。

例3)減塩による食欲減退、それに続く栄養失調を無視し、心疾患の予後と減塩を研究をしたら「減塩すると心疾患の予後が悪くなる」という結果になった。

そして、ブログのほとんどの内容はいわゆるエビデンスレベル原理主義のようである。
残念ながら世の中、ケースレポートの療法のほうがRCTの療法より有用な事がほとんどである。
なぜなら・・・
RCT・システマティックレビューの療法・薬=RCTなどをしないとバイアス(プラセボ効果等)に埋もれてしまうような効果の低い療法・薬
だからである。

医療従事者は心臓マッサージをはじめ、多くの効果の高い療法がケースレポートから始まっていることを決して忘れてはならない。ケースレポートしかないといって療法を否定するのは3流である。

2015年12月18日金曜日

うつ病を薬で治療してはいけない!?~症状なのか病なのか~

先進国では「うつ病」を治すのに「抗うつ薬」が広く行われています。
しかし、抗うつ薬を用いてもなかなか良くならないのが現状です。

わたしは「うつ」は病ではなく症状だと思っています。

まずは下の例を見て下さい。

■「空腹」について考えると・・・

1)ヒトは(貯蓄型を除く)体内のエネルギーの不足になると「空腹」という症状が起きます。
2)エネルギー不足の状態では空腹のために活発に動けなくなります。
3)逆に空腹という症状があるから、ヒトは活発に動かなくなり、エネルギー消費が下がり、ヒトは飢餓を乗り越えられます。
4)そして多くの人は「空腹」を治すには「抗空腹薬」でなく食事を食べます。
5)「空腹」を治すのに4)でなく、「抗空腹薬」で症状を無くしていくと・・・エネルギーの枯渇に向かい最悪餓死します。


■これをうつ病に当てた私の仮説だと・・・

1)体の栄養不足や毒などで一部機能不全になると「うつ」という症状が起きる。
2)栄養不足や一部機能不全の状態では「うつ」の症状が発生するためヒトは活発に動けなくなります。
3)逆に「うつ」という症状があるからヒトは活発に動かなくなり、ただでさえ不足している栄養の消費を抑え、
また一部機能不全の体で無理をしないようにします。
4)ですから「うつ」を治すには充分な栄養補給や機能不全に陥った箇所を根本から治したほうが良いでしょう
5)「うつ」を治すのに4)でなく、「抗うつ薬」で症状をなくしていくと・・・より栄養不足・機能低下が進みます。

これが本当であれば「抗うつ薬を投与するのは怪我したスポーツ選手に痛み止めをして試合に出すのと同義」です。
(もちろん大切な試合(場面)であれば痛み止め(抗うつ薬)を使うのも良いでしょう。)

「うつ」がどのような状態で発生する「症状・病」なのかは未だ完全には解っていません。
ですが先述の説を裏付けるようにうつ病・統合失調症・自閉症・ADHDなどの多くの精神疾患が、
栄養素の補給・デトックスで改善する論文がたくさん出ています。
(研究規模が小さいこともあり、医学の世界では隅に追いやられています)。

2015年12月9日水曜日

癌治療:エビデンスで治療法を否定する医師は3流

■睡眠時間と癌の関係を疫学的に調査した研究はそれなりにある。
例えば東北大学の研究(外部サイト】だと睡眠時間が長い人ほどその前立腺がん罹患リスクが低い。

しかし癌腫を特定せずに、1)癌になった場合、2)癌を予防する場合の最適な睡眠時間は何時間かはまだ解っていない。
なぜなら全然研究されていないからだ。

100人いれば90人は、「睡眠時間と癌の関係は簡単に研究できる」と考えるだろう。
だが実際には充分な研究は行われておらず、エビデンスが不十分な分野である。

エビデンスの有無で治療法を否定する医師はよく「●●療法?エビデンスは?無い?じゃあ効かないよ」と言う。彼らからすれば睡眠時間を最適化することはエビデンスがないので無意味ということになる。

そしてそういう医師ほど下記が何故起きるか分かっていない。

・なぜ自分の患者が代替療法に走るのか
・なぜ癌難民がたくさんいるのか
・なぜ抗がん剤が叩かれるのか

これらは全て医師の効くと患者の効くの価値観の不一致が主要因。
医師が☓☓は効くからというってやろうとする☓☓の効果、それ患者からしたら効かないと一緒です。

■エビデンスは療法決定の参考資料にはなるが、療法否定の材料にはならない。
これが解っていない人が多い。

特にブログ等で「●●療法の本で▲▲というエビデンスがあるが、こんなのエビデンスレベルが低くて話にならない」といった表現が多く散見される。こういう療法の否定はほとんど話にならない。

その理由は下記の通りである。

所謂製薬企業の後援がない療法は、「ケースレポート>基礎研究>小規模の臨床研究でストップ」といった流れが多い。
(製薬企業の開発・研究だと「基礎研究で結果がでるが臨床研究で結果が出ず断念」が多いのでエビデンスレベルが低い医薬品=効かない)
代替療法のほとんどは奇跡の症例から基礎研究が行われ、その研究結果を元に小規模臨床研究が開始される。
代替療法を行っている医師らにとっては、小規模臨床研究が基礎研究を裏付ける結果であれば充分なエビデンスなのである。
つまり、前後の流れが分からずに単独のエビデンスで療法を否定してるだけなので意味が無いということ。
例えるなら「私は嘘をついた」「私は、孤児院の子供にサンタがいると嘘をついた」の差ぐらいある。